接骨院の予約システム選びは、整体院や鍼灸院と決定的に違う点があります。
それは、保険(療養費)の請求=柔整レセコンが絡むことです。
だから「予約システムだけ」で考えるのではなく、保険業務(レセコン)とどう組み合わせるかまで含めて選ぶのが、失敗しないコツになります。
結論から言うと、選び方は院のスタイルで分かれます。
保険+自費を1つにまとめたいなら、柔整レセコン連動の「らいらいリザーブ」。
すでに使い慣れたレセコンがあるなら、予約は汎用にしてレセコンを併用。
自費専門なら、汎用の予約システム+カルテで十分なことが多いです。
この記事では、接骨院に関係する10サービスを、保険・治療院特化/カルテ・回数券/無料・手軽/特定運用のタイプ別に整理して比較します。
接骨院向け予約システム10選 比較表(2026年時点・税込)
接骨院向けに使える予約システムを、月額・無料プランの有無・タイプで一覧にしました。
まずはこの表で全体像をつかみ、気になるサービス名をタップすると、下のくわしい解説にジャンプできます。
料金は目安で、同じサービスでもプランによって使える機能は変わります。
接骨院では「柔整レセコン(療養費請求)との連携・併用」「保険と自費のメニュー管理」「指名・カルテ」が使えるかで使い勝手が大きく変わるので、月額の安さだけで決めず、自院の運用に必要な機能がそのプランに含まれるかまで必ず確認してください。
| サービス | 月額 | 無料 | タイプ |
|---|---|---|---|
| らいらいリザーブ | 0〜6,380円 | ◯ | 柔整レセコン・POS |
| からだケア | 施術者数×1,100円〜 | × | 治療院特化 |
| COCKPIT | 7,480〜12,980円 | × | 治療院・数値分析 |
| LiME | 900円台〜 | △ | カルテ・指名 |
| STORES 予約 | 0〜19,690円 | ◯ | 回数券・決済(自費) |
| RESERVA | 0〜46,200円 | ◯ | 無料・万能 |
| Airリザーブ | 0〜5,500円〜 | ◯ | 無料・シンプル |
| EDISONE | 無料〜 | ◯ | 無料・指名 |
| RE:RE | 9,800円〜(初期50,000) | × | LINE予約特化 |
| ChoiceRESERVE | 22,000円〜(初期33,000) | × | 本格・サポート |
表の「無料」欄が◯のサービスは、まず費用をかけずに導入できます。
ただし無料プランは予約件数や機能に上限があることが多いので、軌道に乗ったら有料プランや治療院特化型への切り替えも視野に入れておくと安心です。
※料金・プランは変わります。申し込み前に必ず公式で最新を確認してください。
接骨院ならではの選び方
料金や知名度の前に、まず「自院の運用に合うか」を見るのが失敗しないコツです。
接骨院は保険(療養費)と自費の二本立てで、回数券や指名も効くぶん、汎用の機能比較だけでは判断しきれません。特に保険業務をどう回すかは、ほかの治療院にはない接骨院ならではの論点です。
次の5点は、実際に運用を始めてから「できなかった」と気づきやすいポイントばかりです。チェックしながら、候補のサービスがどこまで対応しているかを見比べてみてください。
- 柔整レセコン(療養費請求)と連携、または併用できるか
- 保険メニューと自費メニューを分けて管理できるか
- 担当者の指名予約・設備予約ができるか
- カルテ・施術録を残せるか
- リマインド・口コミ・LINEで再来を促せるか
この中でも最初に決めておきたいのが、柔整レセコン(療養費請求)との関係です。
ここを後回しにすると、予約システムを入れたあとで「保険業務と二重管理になった」となりがち。
保険を扱う院は、レセコンと連携・併用できるかを軸に候補を絞ると、導入後の手戻りを防げます。
接骨院は「予約システム × 柔整レセコン」をどう組むか
接骨院がいちばん迷うのがここです。
整体院や鍼灸院と違い、接骨院は保険(療養費)を請求するケースが多く、その請求には柔整レセコンが欠かせません。予約システムをどんなに使いやすくしても、保険業務との連携を考えていないと、結局は二重入力や二重管理になってしまいます。
そこで、予約システムと柔整レセコンの組み合わせ方には大きく2つのパターンがあります。自院がどちらに当てはまるかを、先に決めておきましょう。
- ①レセコン連動型の予約システムを使う…らいらいリザーブのように、予約〜保険会計〜顧客管理を1本化。まとめて運用したい院向け。
- ②予約は汎用、レセコンは専用ソフトを併用…予約はRESERVA等の使いやすいものにして、療養費請求はレセONEプラス・レセプト太郎・A-COMS・H-Oneなどの専用レセコンを別に使う。すでに使い慣れたレセコンがある院向け。
自費専門の接骨院なら、レセコンは不要で「汎用の予約システム+カルテ」で十分なことが多いです。
柔整レセコン・治療院特化タイプ
まずは、接骨院や治療院に特化した、現場の事情に合うタイプから見ていきます。
このグループは柔整レセコンや回数券、自費メニューの管理といった、接骨院でよく使う機能を最初から備えているのが特徴です。
汎用型では届かない保険業務まわりまでカバーできるぶん、保険+自費をしっかり回したい院に向いています。
下の3つは特化の方向性がそれぞれ違うので、自院が「保険業務の一本化」「低コスト」「経営の見える化」のどこを重視するかで選ぶと迷いません。
らいらいリザーブ(柔整レセコン・POS連動)
接骨院の予約システムを選ぶなら、まず候補に挙げたい一台です。
POSレジに加えて接骨院向けの柔整レセコン(療養費請求)機能を備えているのが最大の特徴で、予約・受付から保険会計、顧客管理までを一つの流れでまとめられます。
無料から使えて有料も月1,980円〜と手頃。
保険と自費を両方扱う接骨院に、特に向いています。
からだケア(治療院特化・低コスト)
整骨・整体・鍼灸に特化したシステムで、施術者数×1,100円〜と小規模院にやさしい価格です。
予約・カルテ・来院管理がシンプルにまとまり、迷わず使えるのが持ち味。
自費メニューや回数券も扱いやすく、保険+自費の整理を進めたい接骨院の土台になります。
COCKPIT(数字で経営を見たい院に)
治療院専用で、リピート率・稼働率・客単価などを1日数分で見られる「経営の見える化」が強みです。
回数券・プリペイド管理にも対応。
月7,480円〜。保険売上に依存しすぎず自費を伸ばしたい、数字で改善したい接骨院に向きます。
カルテ・回数券タイプ
次は、カルテや回数券、自費メニューの管理に強いタイプです。
接骨院は保険診療だけでなく、自費の回数券メニューでリピートを積み上げる院も増えています。前回の施術内容や体の状態をカルテに残せると、次回提案や指名につながり、自費の単価アップにも効きます。
下の2つは、紙の施術録から卒業したい院や、自費メニュー・回数券をきれいに管理したい接骨院に向いています。保険業務は別ソフト前提で、自費まわりを整えたい場合の選択肢です。
LiME(スマホでカルテ・指名)
施術録やお客様の状態をスマホでサッとカルテに残せて、担当者の指名予約にも対応します。
月900円台〜と安く、紙の施術録から移行したい接骨院の一台目に。
※療養費請求(レセコン)は別途必要な点に注意してください。
STORES 予約(回数券・決済まで)
旧Coubic。
予約・カルテ・回数券・事前決済がひと通り揃い、自費メニューの管理に向きます。
無料あり、有料はスモール月9,790円から。保険業務は別ソフト前提で、自費まわりをきれいに整えたい院に。
無料・手軽に始めたいタイプ
次は、費用をかけずに始められる無料・手軽なタイプです。
「まずは自費予約をネット化して、電話対応の手間と取りこぼしを減らしたい」という接骨院は、ここから始めるのがいちばん無駄がありません。
無料でも予約受付・顧客管理・リマインドは使えるものが多く、保険のレセコンは別運用にして予約だけ手早く整えたい院にも向いています。
下の3つはどれも無料から試せるので、実際に触って比べてみてください。
RESERVA(無料から万能に)
無料から予約受付・顧客管理・リマインド・回数券まで試せる万能型です。
まず自費予約をネット化したい接骨院に向き、有料も月3,850円〜。
保険のレセコンは別運用にして、予約だけ手早く整えたい場合の定番です。
Airリザーブ(シンプルな定額)
リクルートの汎用型で、画面が分かりやすくPCが苦手でも扱いやすいのが利点。
無料プランがあり、有料はベーシック月5,500円の定額。
「まず予約をネット化したい」という接骨院に向いています。
EDISONE(無料・指名予約に強い)
登録から数分で使えて、無料から始められる手軽さが魅力です。
担当者ごとの指名予約や時間枠の設定がしやすく、予約数が増えたらプランを上げて拡張できます。
小さく始めて育てたい接骨院に向いています。
特定の運用に強いタイプ
最後は、特定の運用スタイルに強いタイプです。
「LINEからの予約を主軸にしたい」「複数院を本格的に運用したい」など、はっきりした方針がある接骨院に向いています。
汎用型でも近いことはできますが、こうした専用・本格型は、その用途での使い勝手やサポートが一段上です。
下の2つは初期費用や月額が高めなので、得られる効果と運用体制が見合うかを確かめてから選ぶのがおすすめです。
RE:RE(LINE予約に特化)
LINE予約に特化したシステムで、普段使いのLINEからそのまま予約・リマインドができます。
アプリを別に入れてもらう必要がないぶん再来予約のハードルが下がり、若い層やLINE中心の集客と相性がいい。
初期50,000円・月9,800円〜(税抜)です。
ChoiceRESERVE(本格・サポート/セキュリティ)
業種を問わず使えるクラウド型で、サポートとセキュリティが手厚いのが特徴です。
初期33,000円・月22,000円〜と本格派ですが、運用相談に乗ってもらえるので複数院でも安心。
しっかり運用したい・院を増やす予定がある接骨院の選択肢です。
接骨院でよくある失敗
予約システムは「入れたら終わり」ではなく、最初の設定と運用ルールで使い勝手が大きく変わります。
特に接骨院は、保険業務(レセコン)と予約・自費メニューが絡むぶん、最初の整理をおろそかにすると後から手間が増えやすい業種です。
ここでは、実際に導入した接骨院がつまずきやすいポイントを3つにまとめました。これから選ぶ人は、比較の段階でこの3つを避けられるかを意識しておくと、導入後のストレスをかなり減らせます。
導入前に気をつけたい3つ
- 予約システムだけ導入して、保険のレセコンとの連携・併用を後回しにする
- 保険と自費のメニューが混在し、会計や集計がごちゃつく
- 無料プランの予約件数・機能の上限に、軌道に乗った頃ぶつかる
先に「保険業務(レセコン)をどう回すか」を決めてから予約システムを選ぶと、二度手間になりません。
よくある質問
ここからは、接骨院の予約システム選びでよく聞かれる質問に答えます。
「予約システムとレセコンは1つにできる?」「自費専門ならどれ?」など、導入前に気になりやすいポイントをまとめました。
同じところでつまずく人が多いので、自院に置き換えながら読んでみてください。気になる答えが見つかったら、上の比較表から各サービスの解説に戻って、もう一度見比べてみるとイメージがはっきりします。
予約システムと柔整レセコンは1つにできる?
らいらいリザーブのようなレセコン連動型なら、予約〜保険会計を1本化できます。
受付から療養費請求までを一つの流れでまとめたい院に向いていて、二重入力の手間を減らせます。
すでに使い慣れたレセコンがあるなら、汎用の予約システム+専用レセコンの併用も多い選び方で、無理に乗り換えなくても大丈夫です。
保険と自費、両方のメニューを管理できる?
らいらいリザーブ・からだケアなどの治療院特化型が得意です。
保険メニューと自費メニューを分けて登録でき、会計や集計が混ざりにくくなります。
汎用型でも自費メニューは扱えますが、保険請求(療養費)はレセコンが別途必要になるので、保険を扱う院は特化型かレセコン併用を前提に考えると安心です。
自費専門の接骨院ならどれがいい?
汎用(RESERVA・STORES予約)+カルテ(LiME)で十分なことが多いです。
保険を扱わないぶんレセコンは不要なので、予約とカルテをきれいに整えることを優先しましょう。
回数券や指名でリピートを伸ばしたいなら、それらに対応したプランを選ぶと、自費中心でも運用しやすくなります。
レセコンは予約システムと別に必要?
保険(療養費)を請求するなら、原則必要です。
レセコン連動型を選んで1本化するか、レセONEプラス・レセプト太郎などの専用ソフトを予約システムと併用するか、のどちらかになります。
自費のみの接骨院なら、レセコンは不要で、汎用の予約システムだけで運用できます。
結局どれを選べばいい?
保険+自費を1本化したいなら、レセコン連動のらいらいリザーブ。
使い慣れたレセコンがあるなら、汎用予約+専用レセコンの併用。
自費中心なら汎用+カルテ、まず無料で試すならRESERVAかEDISONEが手軽です。
最初に「保険業務をどう回すか」を決めてから選ぶと、迷わず失敗しません。
まとめ
接骨院の予約システムは、まず「保険(柔整レセコン)をどう回すか」を決めるのが出発点です。
保険+自費を1本化したいならレセコン連動のらいらいリザーブ、使い慣れたレセコンがあるなら汎用予約+併用、自費専門なら汎用+カルテ。
まずは無料で触って、自院の保険・自費の運用に合うか確かめるところから始めてみてください。
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※料金・プラン内容は変更されることがあります。申し込み前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。
